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【広報委員会】取材報告!「一年生向け防犯教室」~子どもたちの体験型安全講習~

皆さま こんにちは。

 

令和5年9月30日(土)、天沼小学校アリーナで防犯教室が開催されました。

2学期が始まってしばらくたち、学校生活に慣れてちょっぴり気が緩みがちな1年生が対象です。

 

今回は、そのときの様子を紹介させていただきます。

防犯教室のねらい

子どもが小学校に入り、まず親が心配するのは、登下校時の防犯・安全確保かと思います。歩行中の事故が一番多いのは7歳と言われており、ちょうど小学1年生で親元を離れてひとり歩きをする機会が増えてくる時期でもあります。

 

入学当初は緊張感もあった登下校ですが、2学期になると次第に気も緩み始めます。

ちゃんと前をみて歩いているかな、途中でみちくさしていないかな、もし危険が近づいてきたらどうしよう!……親としては心配が拭えません。

昨今は、子どもを狙った犯罪も増えており、心配のたねもますます増えています。

 

子どもたちには、自分自身を守る力を身につけてほしい。大人にも、地域の子どもたちを守るため、防犯知識と実践力を養っていただきたい。

そういった思いから、天沼小学校PTAでは、例年、NPO法人体験型安全教育支援機構/㈱ステップ総合研究所の清永奈穂先生に依頼して、1年生の親子向けに体験型防犯教室を開催しています。

 

この取り組みの良い点は、まさに「体験型」というところです!

座学だけだと飽きてしまいがちな子どもたちも、身体を動かし体感することで、記憶に残りやすくなります。


概要

令和5年度は、防犯教室に加え、大災害に備えた地震教室も開催しました。

参加者は、児童49名、保護者47名の合計96名となりました。

 


第1部:防犯教室の内容

 

【座学】防犯知識の講習:あやしい人に声をかけられた。どうする?

「あやしい人に声を掛けられた時、こんな時どうする?」という内容の紙芝居を、スライドを用いてみんなで見ました。子どもたちは自分の身に起こった時のことを想像しながら、真剣な表情で見て、よく考えていました。

 

 

【練習①】声掛けから断る方法について

  声掛けから断る練習をしました。

「いやです」「だめです」「行きません」とはっきりと断ることで7〜8割の人が連れ去りを諦めるそうです。各クラス1人ずつデモンストレーションを行ったあと、子どもたち全員が声掛けを断る練習をしました。「車の中でゲームができるからちょっとだけドライブしない?」という誘いに「いやです」と即座に答えていました。

 

 

 

【練習②】大声の出し方、防犯ブザーの使い方

大きな声を出す練習をしました。手を振りながら「助けて!」と叫んでいました。

防犯ブザーの練習では、鳴らす練習・止める練習をしました。実際にあやしい人に会った時に防犯ブザーを鳴らせる子どもは100人中、1〜2人だそうです。防犯ブザーはランドセルの前につけ、電池の確認もこまめに行いましょう。

 

【体験コーナー①】腕ブンブン、ジタバタってどうやるの?

  それでもあやしい人に手をつかまれた時は腕をブンブンとおもいっきりふります。ブンブンとふれば、大人でも手を離すことがあります。ブンブンとふっても離さない時は地面にお尻をついて足をジタバタします。それでも離さない時は手や腕にかみつき、走って逃げます。約20メートル全力で走って逃げましょう。

 

【体験コーナー②】20mダッシュ

 連れ去りをする人は20メートル離れたところからすでに子どもたちを狙っています。そのため、子どもたちも周りを見る力がとても大切になります。また、走って逃げる距離も20メートルです。実際にランドセルを背負ったまま20メートルダッシュを体験しました。子どもたちも犯人役の大人たちも全力で走りました。中には、ランドセルをつかまれる子もいましたが、ランドセルを体からおろし、全力でダッシュしていました。


第2部:地震教室の内容とポイント

 

【座学】大災害が起こったら

 大地震が起こった時、命を守るために体のどの部分を守ることが重要かを、スライドショーを用いて学びました。大地震の際の実際の音も聞きました。

Q1. 大地震が起こったら?

安全な場所に逃げましょう。逃げる時には「倒れてくるもの」「落ちてくるもの」「飛んでくるもの」に気を付けましょう。

Q2. 身体を守るにはどうしたらいい?

 大きな揺れがきたら、最初の8秒間のうちに安全な場所に素早く体を突っ込むことが大切です。ウサギのように、左右と上をキョロキョロと見渡す「うさぎのポーズ」をとって、上から物が落ちてこないか、横から倒れてこないかを確認して「ねずみばしり」で移動します。安全な場所に移動したら、揺れている間、落下物から首の後ろを守る「カメのポーズ」をとります。みんなでウサギのポーズ、カメのポーズを確認し、アリーナの中で安全だと思う場所に各々避難する練習をしました。会場である天沼小のアリーナの中では、‘おちてこない、たおれてこない、うごいてこない、飛んでこない’真ん中が一番安全です。

【体験コーナー】大地震後の通学路を体験

大地震のあとの通学路は、普段の通学路から様変わりしています。子どもたちは大地震のあとの道を想定した通学路の体験をしました。家、学校、通学路など、安全なところはどこかを常に考えることを心がけましょう。


参加した児童の感想

充実したプログラムで時間はアッという間に過ぎていきました。親子で参加した広報委員のメンバーも、実際に体験することで、実践力を鍛えることができたと感じました。

参加した児童からは、

「知らなかったことが多かったので、参加して良かった!うでをブンブンしたり、走ってみたり、変な人からの声かけられる体験をしたり、本当に困ったことが起きたら役立ちそう!」

という声を聞くことができました。

 

 


最後に

今回の防犯教室は、天沼小学校PTA予算および天沼中学校区地域教育推進協議会、天沼青少年育成委員会からの協賛により開催されました。

また、当日は本当に多くの方にご協力いただきました。天沼青少年育成委員会、天沼児童館からも参加していただきました。天沼小学校PTA役員や学級委員会のご家族にも惜しみなく協力していただきました。

 

皆さまのおかげで、無事に開催することができました。

本当にありがとうございました!

 

※掲載した画像はご本人の承諾のもと、掲載しています。